インフルエンザに感染していても、体内のウイルスが一定まで増加しないと検査で陽性反応が出ません。発熱等初期症状から早くて12時間できれば24時間経過してから受診することをおすすめします。
また、インフルエンザは発症してから48時間以内の治療が有効です。初期症状から24時間以上経過後は早めにご受診ください。
Q1 インフルエンザと普通の風邪の症状はどう違うの?
普通の風邪は最初にせき、鼻水、のどの痛みなどの症状があらわれます。発熱をともなうこともありますが、比較的ゆっくりと経過します。
一方、インフルエンザは突然高熱が出て、頭痛、関節痛など全身症状があられ、その後にせき、鼻水、のどの痛みが発症します。
また、感染力も強く、急速に広がります。周りにインフルエンザにかかった方が出た場合は注意が必要です。
予防接種をしていた場合など、まれに高熱がでないなど、症状が軽い場合もあります。ご心配な場合は医療機関にて検査をお勧め致します。
Q2 インフルエンザかどうかはどうやって診断されるの?
医療機関で検査を受けると15分ほどで診断できますが、発熱してから半日以内ですとインフルエンザのウイルス量が少ないため、陽性にならない場合があります。
Q3 インフルエンザかもしれないと思ったらどうしたらいいの?
熱が出てから48時間以内に医療機関に受診するようにしましょう。抗インフルエンザウイルス薬が症状の改善にもっとも有効なのは、熱が出てから48時間以内です。
Q4 インフルエンザと診断されたらどうしたらいいの?
処方された薬を服用し、安静に、水分を十分補給してゆっくり休みましょう。食欲があればバランスの良い消化の良い食事をとってください。学校、仕事などは感染の可能性があるので、発症後5日、熱が下がってから2日の間はお休みしなければなりません。幼稚園、保育園は発症後5日、熱が下がってから3日経ってから登園しましょう。
発症後1週間程度は他人へうつす可能性があります。人に会う場合はマスクを着用しましょう。
Q5 インフルエンザの時に注意することは?
インフルエンザは高齢者や幼小児に感染すると合併症を併発し、重症化することがあります。
高齢者はインフルエンザにかかっても典型的な症状が出にくく、急激に体調が悪くなることもあるので気をつけましょう。
また、幼小児がインフルエンザにかかった時には、インフルエンザ脳症を重症化させる解熱剤もあるので、受診時に医師に処方された薬以外は服用しないようご注意ください。